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「あきんどPLAZA」の事務局です。 今年度第14号、12月10日号です。 さて、12月10日は世界人権デー。1950(昭和25)年の国連総会で制定された国際デーの一つです。また、スウェーデンの科学者アルフレッド・ノーベルが1896(明治29)年に亡くなった日で、この日に毎年ノーベル賞の授賞式が行われます。「ノーベル賞」は、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベル(1833-1896)の遺言により、スウェーデン王立科学アカデミーに寄付された遺産を基金として、1901年に民間の「ノーベル財団」が創設され、同年に文学賞、平和賞、物理学賞、医学・生理学賞、化学賞の5つが設けられました。その後、1969年にノーベル財団とは別に、スウェーデン国立銀行の基金によって新たに経済学賞が設けられ、現在の6つの部門になりました。これまでに日本人のノーベル賞受賞者は12名で、2002年の小柴 昌俊氏(物理学賞)、田中 耕一氏(化学賞)は記憶に新しいところですね。 ところで、この「ノーベル賞」をキーワードにしたイベントやプロジェクトがわが国の商店街でも行われています。富山市では、同市出身の田中耕一氏の受賞を記念して、田中氏にゆかりのある富山市中心街を歩く、「ノーベル街道ウォークラリー」という催しが2003、2004年と開催されています。また、小柴氏のゆかりの岐阜県飛騨地方でも同様なウォークラリーが開催されています。一方、東京品川区の大井町では、りんかい線大井町駅開業で近くなった、お台場の「日本科学未来館」、地元の「立会小学校」、「大井銀座商店街振興組合」が連携して「大井町から未来のノーベル賞受賞者を出そう!」というプロジェクトが開始されています。子どもたちが将来の夢を抱くのは小学生の頃ですよね。そして、日本科学未来館は参加体験型の展示やインタープリターという説明員の方が来館者と交流する新しいタイプのサイエンスミュージアムであるので、このプロジェクトで将来ノーベル賞受賞者が誕生するかもしれません。 今回は以下のメニューでお届けいたします。また、このメルマガへのご意見・ご感想も下さいね。
■中心市街地の魅力を高める先進的なまちづくり会社 先進的なまちづくり機関「CV ONE社」があるコベントリー市は、ロンドン北西150kmに位置し、人口は約30万人の工業都市。糸偏産業の衰退や郊外型ショッピングセンターの出店などにより中心部の空洞化がはじまり、1980年代後半から再生戦略を策定し事業に着手。市では国内で最も早くまちづくり機関=シティセンターマネージメント(CCM)を立上げ、更に能力向上を図るために会社組織とし、最終的に「CV ONE社」を設立している。 市はこの会社へ今まで行なってきたタウンマネージメントの活動や市営駐車場の管理、清掃事業、道路補修事業などを移管。会社では地域の安全確保のためにCCTVカメラを260ヶ所以上設置し集中管理し、警察との連携で犯罪発生件数を大きく減らしている。
■賑わいあふれるまちなかのショッピングモールづくり イングランド中央部に位置している人口約30万人のノッティンガム市は、中心市街地活性化に成功し、商圏人口は約200万人に達している。市のまちづくり機関(CCM)は、1997年最優秀TCM(タウンセンターマネージメント)賞を受賞し、世界的に有名な中心市街地活性化事例である。 中心市街地の臍にあたるオールド・マーケット・スクエアを挟み、市街地の南北にそれぞれショッピングセンターの核がある。一帯は歩行者専用区域となっており、この2核を繋ぐ形で面としての魅力あるショッピングモールが形成されている。
■イギリスにおける中心市街地活性化の政策方針 都市の中心市街地の衰退に大きな影響を与える郊外への大型商業施設の出店は、PPG6(Planning Policy Guidance Notes6=計画方針ガイダンス)によって規制が始まった。何度かの改定後、1996年のPPG6では郊外型施設開発を規制するシーケンシャル・アプローチが特に強調された。すなわち、出店の第一優先順位は中心市街地内であり、なければ中心市街地周辺、更になければ郊外となる。郊外の出店については交通アクセスなど厳しい条件がつけられている。この方針により郊外開発の抑制効果が出ており郊外の出店は大幅に減少している。その結果、ノッティンガムのショッピングセンターのように増床リニューアルという中心市街地における商業成長戦略が増えそうである。
販売員のアクションとお客さまの心理(2) 前回は、入りやすいお店について考えてみました。それでは、入りにくいと感じるお店の販売員のアクションとはどのようなものでしょうか、また、そのアクションに対してお客様はどのような感じを持つのでしょうか。 ■お店の奥のレジ横から店頭のほうを眺めている 私はよくショーウィンドやお店の中の商品を見ながら街を歩きます。あるお店の前を取りかかかるとき、お店の奥のカウンターの中から、店主らしき人がじっと店頭を見ていて、ドキッとすることがあります。なんだか店頭を歩く人をチェックしているようであまりよい感じではありません。 このような場合には、お店のレイアウトの変更が可能な場合には、レジ台や椅子の向きを変えて視線をそらしたほうがよいでしょう。 ■販売員がじっとお客様を待っている お客様がお店に入ろうとすると、お店の真ん中に、待機の姿勢で販売員が立っていることがあります。こんなとき、お客様は、「お店に入るとすぐに声をかけられそう」と一瞬ひるんでしまいます。販売員としては、正しい待機の姿勢のつもりですが、お客さまにとっては顔なじみの販売員でもない限り、警戒心が起きてしまいます。 対策として、陳列や周囲の片付け、清掃などいつも動いているようにすることが必要です。 ■アプローチのタイミングが早すぎる 店頭に飾ってある商品をよく見ようと近づいたとたんに「いらっしゃいませ。この商品の特徴は・・・」などと販売員がすかさずアプローチしてくることがあります。あまり早すぎるアプローチは、「ほかの店もあるからそちらを見に行こう」と逆にお客様が逃げてしまいます。 アプローチはよくタイミングをはかりましょう。 ■販売員同士がおしゃべりに夢中になっている 販売員同士が、お客様そっちのけでおしゃべりしているお店があります。「お客をなんとも思わない店だ」とお客様はムッとしてしまいます。すぐに商品を勧められるのも困るけれど、販売員同士の無駄なおしゃべりは厳禁です。 気持ちは常にお客様に向けていなければなりません。 ■お客様が見ている商品を次から次へと整理している 販売員は常に作業をしているのがよいからといって、お客様が商品を見ている横で、今見た商品を次から次へと整理をしていくのは考え物です。お客様は「見張られているみたいでゆっくり商品を見ることができない」と感じてしまいます。 お客様が商品を見ているときには、ほどほどの距離を保つ、商品整理はゆったりとした動作で行う、お客様から声をかけられるまでアプローチしない、などの気遣いが必要です。 ■お客様の買い物心理は販売員のアクションによって変わる お客様の買い物行動と心理は千差万別です。それは販売員のアクションによって影響され、一瞬にして変わってしまい、買い物意欲が失せてしまうことがあります。ですから、いつでもどうすればお客様の満足を高めることができるかという視点を持ち、お客様の立場に立った販売アクションが求められるのです。
■臼杵市の概要 臼杵石仏で有名な大分県臼杵市は、中世の時代に城下町が形成され、南蛮文化に彩られた国際都市として発展した。現在も武家屋敷や町屋、寺院などが立ち並んでおり、江戸~昭和初期の雰囲気を色濃く残している。県都大分市に隣接しながらも、これまで造船業を軸に醸造業、商業などが栄え、県南の中心都市としての役割を担ってきた。人口約36,000人の都市である。 ■商店街の概要
■アーケードの撤去を決断、歴史が薫る街づくりが始まる 平成5年、商店街では完成後20年が経過して老朽化したアーケードのドーム化を総会決議していたが、一転して街並み景観に合わせた店舗改装とする為にアーケードの撤去を行なった。 ドーム化事業実施の臨時総会(平成5年12月2日)では賛否両論が激しい中、組合の総意として決議を得たが、大分県への提出書類で組合員の同意が得られずにドーム化を平成6年6月に断念。 その後、老朽化していたアーケードの改修を消防署からの指導(勧告)の範囲で最小限実施し、ドーム化の総会決議以降は4年8ヶ月放置した状態だった。 平成10年9月より商店街の4ブロックに正副理事長の三名が2度づつ出向いてアーケード撤去の是非について組合員の意見を聞き、その問題点、方向性などの回答をQ&Aとしてプリントして同年の12月より再度ブロックに出向き説明し、撤去する事で同意を得て、平成11年2月にアーケード撤去を通常総会(2/26)で決議した。 撤去後の方向性として、臼杵市の主導で商店街周辺の街並み景観に併せた景観補助金や中心市街地活性化法等の活用の指導を受けた。 国や県、市の補助を受け周辺の景観との調和を図った整備を進めることにし、平成12年度から大分県地域商業魅力アップ総合支援事業(街並み景観統一整備事業/平成12年~16年度(個店外装改修):(街並みリニューアル事業/平成14年度(アーケード撤去))の補助事業を適用する。 商店街の再生として臼杵らしい街並みとの調和を図ることで、個々の店の外装改修を平成12年~平成15年度までに18店舗が着手。平成16年度も5店舗が予定している。また平成14年10月にアーケードを撤去した。 ■行政の取り組み 商店街が取り組む地域商業魅力アップ総合支援事業(商店の改装、アーケード撤去)商業基盤施設整備事業(街路灯、モニュメントの設置)と平行して中心市街地活性化の観点から、街並み環境整備事業(電線類の地中化、石畳の敷設)等のハード面の整備に取り組んだ。具体的には、統一的な外観を整備した。 また、中心市街地としての機能を高めるため、商店街地域周辺に臼杵ケーブルネットワークセンター、臼杵市ふれあい情報センター、市民・観光客の交流の場「サーラ・デ・うすき」等の施設を段階的に整備した。 ■歴史が薫る愛称「八町大路(はっちょうおおじ)」へ 平成15年4月、アーケードの撤去及び街路灯、モニュメント、石畳等の整備が完成したことにより、商店街リニューアル完成式典を開催。新生商店街としてのスタートと顧客からの愛着を高めるため、商店街の愛称を募集した。約1,000通の応募があった中、「八町大路」に決定した。「八町大路」とは、商店街周辺に八つの町があるが、その中の中核として都大路のように多くの人が行きかう大路であって欲しいという命名者の願いが込められている。 ■チャレンジショップ事業の取り組み リニューアル事業による商店街のイメージアップとともに、空き店舗の解消やテナントミックス等商店街の機能向上を目指し、商店街に不足する業種・業態店をチャレンジショップ事業により募集した。 リニューアル事業でまちの調和が図られたことにより、以前と比べて観光客等の来街者が増加したこともあり、応募者は独立開業を目指す意欲ある者の他、臼杵の情報発信やまちのコミュニティの場として出店を希望する地元の企業の応募があった。募集8店舗に対して11件の応募があり、特産物や土産品を取り扱う「まちや八町(はっちょう)」や、臼杵の風景画の展示販売とコミュニケーションスペースを提供する「アトリエ鑰屋(かぎや)」等、7店舗の出店を決定した。 ■今後の取り組み 周辺の整備等と調和を取りながら、観光型と近隣型商店街としての融合を図る中での街づくりとしての整備を進める。 観光人口を増やす事は重要であるが、商店街が地域のお客さまから支持される再生でなければならず、消費人口の増加に重点をおいて取り組んでいる。 商店街青年部の連携は良く取れているので、青年部を中心に地域のお客さまを対象に、人が集まり、にぎわいを創るために、平成16年4月から毎月第一土曜日に『幟(のぼり)市』を実施しているが、まだまだ課題は多く商店街に少しでも人通りを多くするために、さらに行動していかねばならない。
■KOZAの街とは・・ 「KOZAの街」とは、沖縄県の県庁所在地那覇市の約20km北に位置する人口約12万人の中核都市沖縄市の中心市街地の通称です(様々な説がありますが一説として、「胡屋(ごや)」「古謝(こじゃ)」という地名を「コザ」と読み間違えたこと等が語源と言われています)。
■チャンプルー文化 「KOZAの街」は、伝統文化を継承しながらアメリカの文化をはじめさまざまな文化を受け入れ共存し新しいものを生み出してきたことから、沖縄の方言で「ごちゃ混ぜの」という意味の「チャンプルー」の街とも呼ばれています。
■現状 しかし、近年、郊外型の大型SCの出店、周辺市町村の大型誘客施設開発事業(北谷町;アメリカンビレッジ事業等)が実施され成功するなど、「KOZAの街」も思うような集客ができず、ここ10年ほど来街者が減少傾向となっています。 そのような状況を打開し、「KOZAの街」に以前の賑わいを取り戻そうと、行政や沖縄市TMOを中心とした各種活性化策(市が魅力的な個店の出店を補助する事業や『国際的な街』、『芸能の街』という色を生かしたイベント等)を講じています。
■今後の取り組み 沖縄市は、「KOZAの街」再活性化のために、「KOZAの街」の個性である音楽文化を活かした『ミュージックタウン構想』という取り組みを始めました。 この構想の核となる施設は、『音楽市場(仮称)』(平成18年度完成予定)と呼ばれる施設で「KOZAの街」の中心部分に整備される中の町A地区第一種市街地再開発事業の中に公益施設として多目的スペース、音楽スタジオ、音楽広場、駐車場等を整備し「音楽文化・産業の振興」と「中心市街地の活性化」を図ります。 中の町A地区第一種市街地再開発事業は、約6,000m²の商業・業務施設と約2,000m²の多目的スペース、音楽スタジオ、約1,000m²の音楽広場、約5,000m²(約240台)の駐車場、約1,300m²(約18戸)の住宅等を備えた複合施設となる予定で、「KOZAの街」の地域資源である音楽をうまく活用させて、音楽を中心とした地域との一体的なイベント等を実施することにより、その誘客効果はもちろんのこと、周辺商店街への波及効果も期待されています。
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