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【その1】
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早稲田商店会 会長 安井潤一郎 |
東京新宿区の一番北側、文京区と豊島区に隣接した地域にあります早稲田商店会の安井です。今年で会長職12年目になります。
昨年、全国商店街振興組合連合会さんから「安井潤一郎やりたい放題」という凄まじい題名で2回分原稿を書いて送信しろと言われ、本日皆さんのお目にとまったという次第です。
しかし、「やりたい放題」とはよくも付けてくれました。
これで私のことを周りはどのように見てくれていたのか、よ~く分かりました。自分ではやられ放題だと思っていたんですが。
先ずは本年最初、記念すべき第1回目に相応しく?、当商店会と地元警察との緊密な連携のお話をさせていただきます。
日本中の商店街でよく聞くのがイベント開催時の道路使用許可をめぐっての警察との悶着。「今度の交通課長は最低!」とか、「規制の係長は何も分かっていない」とか、「前の署長はいい奴だったが今度は駄目だなあ」などと、国家権力に敵対するような発言が多い。
それじゃあ駄目なんです、相手は権力ですから。
警察に喜んでもらえる様なイベントを考えることが先ず第一。私どもでは、イベントの時に必ず薬害防止キャンペーンカーを所轄署の生活安全課さんにお願いして、会場の一番いいところにドーンと置いていただきます。
そして地元のPTA OBのお母さん方、5名さんに所轄警察の名前の入った腕章を付けていただきキャンペーンカーの前で薬害防止のチラシを配ります。
そこまで?、これで終わり?
とんでもない、まだまだ続きます。
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キャンペーンカーの前でチラシを配っているお母さん方の写真撮影、ここが重要、この写真が後で大きな威力を発揮します。
この写真を同封してイベントの実行委員長と商店会連合会の会長の連名でお礼の手紙を書き、名前の後ろにドカーンと真っ赤な判子を押して警視庁に郵送します。
『拝啓、日頃より商店会活動に格段の御理解を賜り心より感謝申し上げます。さて、○月○日開催の当商店会恒例のイベント○○フェスタ、地元○○警察、○○署長以下署員の皆様のお力添えで大成功を収めることが出来ました。
誠にありがとうございます。
特に同封写真の薬害防止キャンペーンについては地元住民の皆様から薬害の怖さが本当に分かりました、というお声を多数いただいております。
写真に写っている告知チラシを配っている女性の皆さんは地元のPTAのOBの方々です。普段お世話になっている○○警察にお手伝いしたいとボランティアで御参加になりました。これも平常時から○○警察署の活動が本当に地域と密着した動きをされていることの証左だと商店会会員一同、敬服しております。
来年も必ずこの催しは続けるようにと、地域住民の皆様からのお声も多数いただきました。明年もお力添え賜れますようお願い申し上げます。
重ねて、○○警察署、○○署長様以下署員の皆様の御配慮、お力添えに心より感謝と御礼を申し上げます。』
これを3年もやると向こうの方から電話が有ります。
「会長、今年のイベント何時ですか?」って。
次回は商店会メンバーの出ない早稲田商店会のイベントのお話をさせていただきます、御期待下さい。
ついでのようで申し訳ないのですが、昨年11月7,8,9日の三日間、都庁前広場とその周辺を会場として開催された「江戸開府400年記念事業・史上最大 商店街まつり」。
日本中のお仲間からの御支援のお陰で、当初三日間で5万人を来場者目標としていたのですが、なんと7万人、立川会場への来場者数を足すとこの三日間で10万人を超える大イベントになりました。
名前だけの実行委員長でスタッフ役をお務めいただいた東京都商店街連合会本部の皆さん、東京都の関係部局の皆さんに御迷惑をおかけしました。
「こんなんじゃやだ」、「これをやらせないなら実行委員長辞める」等々、我がままいっぱいさせていただき、特に9月11日から22日の間、日本NPOセンターの派遣で「コミュニティビジネスの視察」で12日間も東京を離れ、皆さんに御迷惑をおかけしたことに、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
しかし、集まってくれた東京の商店街の皆の顔が嬉しそうだったのが印象に残った催しでした。 |