ふらり・街散歩~川越編~ [2010年08月26日 (Thu)]
江戸風の景観と言えば、まず思い出されるのが川越一番街商店街です。蔵造りの町並みは、昨年の朝ドラの舞台になったことでも記憶に新しいかもしれませんね。
東京住まいの私からすると、川越は近くて遠いイメージがあり、ちょっと気合を入れて勢いで出かけてみると、それほど遠い街でもありませんでした。
ただ、JR川越駅からは徒歩30分以上と近いとはいえない距離なので、バス利用がおすすめです。(本川越からは歩いて10分強です)バスが街に入って行く瞬間は、ちょっとしたタイムトリップが味わえます。
明らかにそれまでの景色と色が違う。明るい近代色から歴史を感じる深い色合いへ。
小江戸と呼ぶにふさわしい味わいある風情が楽しめます。
以前は、古びた暗い建物群を大きな看板で隠してしまっていたという話を聞きました。そこにどっぷりと浸かった人たちは、自分たちの持つ素晴らしい財産に気づかない事が多いですが、まさにその良い例かと思います。
商店街のWEBサイトを作る際にも、似たような状況によく出会います。商売をされている方から見れば当たり前のつまらない知識と思われる事が、知らない私達には興味深く価値のあるモノである事が結構あるのです。
そういう当たり前だけど実は価値のあるもの、にいかに気づけるかが重要なのかもしれません。
客観的な目を養い、あるいは外からの意見に耳を傾けることがその発見への近道なのではないでしょうか。
今でこそ、観光客がそぞろ歩く活気ある町になっていますが、ここに至るまではかなり時間も労力もかかったようです。蔵造りの町並みは、何度も大火に見舞われる中で蔵だけは消失せずに残った事から自然に明治時代に形成されていったようです。(つまり江戸時代の産物ではない訳ですが・・)
しかし、かつては賑わいのあった町も、昭和40年頃には町の中心が駅周辺に移り、人気のない寂しい通りへと変化してしまいました。
そして、せっかくの価値ある町並みも隠される方向に・・・
そこから蔵の魅力が改めて見直され、住民主体の「川越蔵の会」や外部研究者や行政を巻き込んだ「町並み委員会」が立ち上がり、今の町の活況に至るまでにはだいぶ時間が経過している事がわかります。街づくりは一日にしてならず。街は時間をかけて姿を変えて行くものです。
どういう方向にその姿を変えて行くかは、どういう意識を持って街を変えて行こうとしていくのかにかかっているのではないかな~などとボーっと考えながら歩いていたら、川越のシンボル、「時の鐘」が刻を告げ、とたんに腹時計もなり始めてしまいました。気づいたら甘み処に足が向かい、せっかく歩いたのに一気にカロリーを取り戻したかも。。
私の街歩きはいつもこのパターンです。。

