富山市中心市街地の基本計画進捗状況&コムクレープ繁盛日記。

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一店逸品運動効果か。コムクレープ売上が2ケ月連続昨対超え。 [2009年02月27日 (Fri)]

富山市中心市街地活性化の一環で行なわれている一店逸品勉強会の効果もあって、当店コムクレープ(富山市中央通り)の2009年1月2月の売り上げが昨対を超えました。

富山市の一店逸品運動勉強会のレビューは、タウンボイスの『「一店逸品運動」勉強会開催』でご確認ください。

以下写真はコムクレープ2月の新商品である
ミクレープシリーズです。



1月27日の中心市街地活性化促進シンポジウムのレポートです。 [2009年02月01日 (Sun)]

2009年1月27日午後1時〜、東京の丸ビルホール7階で開催された「中心市街地活性化促進シンポジウム タウンマネジメントのススメ」に参加してきました。そのレポートをここで書いてみたいと思います。私以外に富山から参加した人がいたら、またぜひご意見いただきたいですし、全国の商店街の方で見に行きたかったけどいけなかった人や、レポートを読んでいろいろ考えさせれたなんて方がしましたら、ぜひメールかコメントください。

シンポジウムは中小機構の前田理事長の挨拶を皮切りに、内閣官房酒匂氏の基調講演へ。酒匂氏から中活法や基本計画の認定の説明をしていただいた。そして、高松市中心市街地活性化協議会の事例発表。丸亀町商店街理事長の古川康造氏が登場。日本屈指の商店街活性事例として名高い丸亀町再開発。今回はいつもの定期借地権の話よりも、まちづくり会社についての内容が印象的だった。高松丸亀町まちづくり会社は、丸亀町商店街つくったまちづくり会社。通常、市は50%ぐらい出資してもいいところ5%しか出資してない、第3セクターのまちづくり会社である。TMOでもない。資本金は1億円。組合がつくったディベロッパー会社といっていいだろう。ビル管理から不動産管理、販促企画やリーシングまで行なう。このような万能なまちづくり会社を商店街が運営していることは奇跡に近いと思う。国も、丸亀町商店街を見習ってほしいと、全国の商店街に紹介する。

今回は、そのまちづくり会社と、高松市中心市街地活性化基本計画と高松市中心市街地活性化協議会の関係について興味を持った。丸亀町商店街は、高松市中央商店街の一角だ。全体7つの商店街がある。基本計画は、その7つの商店街を網羅している。核は丸亀町。その他との兼ね合いはどうなっているのだろう。じつは、私は昨年に2度、丸亀町商店街まで取材に行った。その内情を詳しく聞けたり、関係者から丸亀町の客観的意見も聞けた。その情報を基に、古川理事長の話を聞いていた。印象だけでいえば、高松市の基本計画で、丸亀町の再開発やまちづくり会社は、核どころかそのものであるといえるぐらいに影響力は強い。じつは、3法改訂のベースに、丸亀町のまちづくりがあるのではないかとも感じるぐらいだ。古川理事長曰く、協議会は「計画を精査する位置づけ」。審査機関みたいなものか。本来は協議会ありきですすむであろう基本計画が、審査機関とは。確かに、協議会メンバーには、学識経験者や商工会議所、県や市の職員が加わっている。そして、商店街関係者が合計8人も参加している。

丸亀町の資料や関係者の話は、今までもけっこう手に取ったし、耳にしてきた。そこには自主財源というキーワードがある。丸亀町まちづくり会社は、自主財源となる駐車場運営を手がけている。しかも4カ所も。1つ2億円の売上として4つで年間8億円の収入がある商店街なのだ。8億円あれば、50%補助をうけて16億円の事業を1年間でできることになる。ここが、他の商店街と決定的に違う点だ。古川理事長も「何かアイデアがあっても財源がなければ実行できない」と言っている。丸亀のあれだけの再開発も、自主財源有りき名のできる話。そんな丸亀町に習ってほしいと、国のパイロット事業で、丸亀町まちづくり会社をベースにした「まちづくり会社パイロット事業公募」があったと思う。手を上げたのは、石川県金沢市竪町商店街。タテマチ・プロパティ・マネージメントというまちづくり会社が認定された。竪町商店街も、駐車場を自ら運営し、自主財源がある。比較的似たケースだろう。まだ、活動ははじまったばかりで結果は見えないが、丸亀町と同じようになるかとたずねられたら、NOかもしれない。

さまざまな資料やシンポジウムで、丸亀町の成功例を出すのはいいことだ。それをベースに補助策を設けるのも賛成だ。ただ、この奇跡の町を真似するのは容易ではない。自主財源となる駐車場1号機は、昭和40年代につくられた。30年前から、今を予測して行動し、リスクを背負ってスキルを高めてきたのだ。古川理事長をはじめ、私があった熊専務理事は、ただの商店主ではない。それぞれがタウンマネージャーであり、それぞれがコンサルタントの域の知識と経験を持っている。それを、全国で模範とするのは酷である。もしも、どうしても真似をさせるのであれば、丸亀町はなぜこのような歴史を歩み、大規模な事業に着手し、商店街内はもちろん、協議会さえリードできる力をもてたのか、一年近くかけて取材し、検証し、ひも解いてみてみる価値はあると思う。私が取材してみたいと思えるぐらいだ。ただ、成果結果だけを公開しても、プロセスを理解できなければ、近づく事さえできない気がするぐらいの成功例丸亀町。その世界にぜひ足を踏み入れてみたいとも思う。

次に壇上にのぼったのは、宮崎県宮崎市の中心市街地活性化協議会の松山茂氏だ。商工会議所職員で協議会の事務局をしていると言っておられた。私は実は、宮崎市の中心市街地活性化について情報はもっていなかった。そこで、聞いた事は初めての事が多い。宮崎といえば東国原知事ぐらいしか思い浮かばないぐらいに勉強不足だった。松山さんの話を聞いていくと、あることに気づいた。旧法TMO構想が、まだ宮崎に色濃く根付いている気がした。紹介される取組のほとんどは、TMO構想時代からの延長戦に感じる。コンパクトシティや公共交通といった新法ならではのキーワードより、年間200回近く開催されるイベントや、DOまんなかモールと名づけられた百貨店&商店街合同の企画が目につく。共通駐車券や対イオンの状況、百貨店増床やチャレンジショップなど。TMOの活動が幅広かったのか、新法での活性化事業でもその存在感が際立っている。協議会の中でも優秀な事務局として機能しているのだろう。今後どのような形で事業が変化していくのか非常に興味深かった。宮崎市中心市街地基本計画は68事業。一号認定である我が富山市は27事業。その多くの事業は、多くの市民の期待を背負っているのだろう。

途中、15分の休憩を挟んで第二部となる。パネルディスカッション「英国におけるTCM活動と日本のまちづくり」というタイトルだ。コーディネーターは関西大学の石原武政教授。パネラーは日本屈指のタウンマネージャー陣だ。青森の加藤博氏、長野の服部年明氏、広島県府中市の原田弘子氏、長崎県佐世保市の商店街連合会会長の竹本慶三氏。タウンマネージメントの世界では、誰もが知っている専門家の皆さんは、昨年イギリスまでいって、本場のまちづくりを体験してきたという。その発表会が今回のパネルディスカッションだった。TCMは日本のTMO構想の元にもなったまちづくり方法。タウンセンターマネジメントの略だ。私も名前は知っているが、その特長までは詳しくない。イギリスには200人以上のタウンマネージャーがいて、イギリス本土の各地で、行政と市民のパイプ役をこなしているぐらいしか知らなかった。4人が訪れた都市は4都市。グレイプランド、レディング、クロウリー、オルトン。中でも人口5万人ほどの小さな町オルトンの印象が強かったらしく、皆さんそこでもエピソードを多く語っていた。

TCMのさまざまな話は、新鮮でとても豊かだった。さらに興味がわいたのは、ディスカッションの中で、それぞれのタウンマネージャーさんの特長が出ていることに気がついた。商業者出身の加藤氏と、女性で商店街での市民の創業を得意とする原田さん。ジャスコ出身でSC開発能力を商店街にもたらした服部氏に、商店街活動の中でコミュニティエフエム事業まで実践してしまう竹本氏。それぞれの視点でみたイギリスが、とても勉強になった。また、タウンマネージャーは孤独であるといった話題では、皆一様に納得し、そして、誰もがタウンマネージャーになれるし、ならないといけない時代であるとも力説した。行政と商店街と市民のパイプ役は、孤独である。100店舗あってもタウンマネージャーは1人であり、行政の部署が多岐にわたっても交渉するタウンマネージャーは一人、市民の意見が星の数ほどあっても聞けるタウンマネージャーは一人。そういった感覚は、私も体験したことがあった。

4人のやりとりで、私と異なる感覚があったのは2カ所。ひとつは、「今の中心市街地活性化は、商店街活性化だけではない」というくだり。新法が商店街活性から総合的なコンパクトシティを目指しているのは理解している。ただ、商業としての経済の拡大再生産なしに、中心市街地活性化はありえないのが私の考えだ。つまり、中心商店街のない中心市街地は、存在できないと思っている。それは、私が現役商業者である事も影響している。あと、5時間のシンポジウムで、IT関連の話が出たのはたった2回。一度目は、宮崎市の発表でのホームページのアクセスの発表。手元の資料では平成19年実績41,448件とある。これは月間アクセスなのか?年間総合なのか?また件とはユニークユーザー数なのかページビューなのかもわからなかった。二度目に出たのは、パネルディスカッションでの原田さんの言葉。「私はブログをやっており、それを見た若い人がまちづくりに興味がある問い合わせもある…」と事例を紹介されていた。この2回である。

こうやって、皆さん私のレポートをブログで読んでいるように、今後の中心市街地活性化にはITは欠かせないツールだと思っている。そして、自身でトヤマグドットコムという地域ポータルサイトを9年間運営し、基本計画一号認定富山市において、検索プロジェクトなどさまざなITでの検証を行なっている私の経験は、もしかしたら他の商店街でも役に立てるのではと思っている。実際、そのサイトのアクセス数や検索結果、アクセスログ解析アナリストとしての力を、自分の店コムクレープに最大限に使っている。中心市街地衰退の中で、20数ヶ月間昨年対比を越えなかったが当店の売上は、ありがたいことに2009年1月は昨対を越えた。1月27日のシンポジウムにおいて、また新しい知識が身に付いた。来月からは富山市主催で一店逸品運動の勉強会もある。4月には、私が研究してきた「検索増→消費増→活性化」の理論を書籍で出版する。まだまだ中心市街地活性化には、新しい試みはあると思っています。ぜひ、おつきあいください。




その他のレポートをフロムトヤマグで読みたい方はこちらへ
 -全振連ポータルサイト-商店街にぎわいPLAZA-

プロフィール
kei hasegawa
中心市街地活性化タウンマネージャー。富山市中心市街地にてコムクレープと中心市街地検索サイトトヤマグドットコム(iモール富山)を運営。『中心市街地活性化には売上がいる』をテーマに、中心商店街の商業者視点で考えた新しい活性化理論「センターリング」を、「地域メディアが地域を変える」(出版社日本経済評論社/発行NTTドコモ モバイル社会研究所)で発表。全国書店とオンラインで発売中。
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